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ヴェリーサ日乗

燃える世界 ( J.G.バラード)

hulu ドキュメンタリーの Life after People がようやく終りに。内容を書いていなかったが、ある日、突然、全人類の消滅したのちの世界をいろいろな観点、というか、建物や橋はどうなるかから始まって、ペットや家畜は生き延びられるか、オペレーターのいなくなった下水処理場は、きりがないが。原子力発電所は保管している使用済み燃料棒のプール水が、崩壊熱で蒸発して爆発すると、周囲数Kmの生物は死に絶える。

主としてアメリカの有名な建物や自然が取り上げられるので、観光代わりにもなりました。大体のビル含めた建物は、人のメンテナンスがないと百年は持たないとのこと。鉄筋コンクリートは鉄筋を使わなかったローマの遺跡より持たない。水没していれば腐食は遅くなる。一億年後に人類の手のかかったもので残るものはピラミッド ?

と、暑さもあって昔読んだ破滅テーマのSFを読み返しました。燃える世界、J.G.バラード、中村保男訳、1970年8月21日初版、創元推理文庫。

燃える世界 ( J.G.バラード)_a0169550_12074292.jpeg
高校生のとき読んだんでしたか。この時点でバラードの翻訳された文庫は既に九冊ありました ( カバー見返しより)。今でも全部残っていました。燃える世界 イギリス版は違う表題だったような 、雨の降らなくなった地球。久しぶりに読んで、この頃バラードはもっと後の長篇の核 ? をもっていたと感じました。しかし、登場人物の名前、クィルターとかキャザリン・オーステンとか、やはりバラード調です。これは傑作です。

by ranastacia | 2024-08-13 15:10 | 蔵書
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2022年11月にプロフィール後段を閉じて、忘備ともろもろの独り言に。

by ranastacia
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