アリスミステリー傑作選

日乗といいながら、よく毎日書くことがある。たぶんに他動的なところがあって、ブログテーマだったり、訃報だったりから始まる。自分つながりは、レコード→カセットテープ→カセットブック→不思議の国のアリス→ラッカム→寺山修司。その途中で紹介しそこねた画像があったので。不思議の国のアリスミステリー傑作選、昭和63年8月4日再版発行、河出文庫。蔵書日記では収録作品作家まで書いていましたが、根気がなくなって。終わりのころは目次をキャプチャしていたか。これはアリス二作をパロディー化したミステリーのアンソロジー。七人の作品がおさめられています。戦前の作が二作。邦正彦「不思議の国の殺人」はまんまの題名です。昭和12年7月シュピオ、戦前の同人誌、に掲載はめづらしい作。

あとがきに、長編だから仕方ないが、広瀬正「鏡の国のアリス」と辻真先「アリスの国の殺人」をおさめられなかったのが残念とあります。前者は、銭湯に入っていて、うとうとして目が覚めると女湯にいた、という始まりでなかったかな。そのあとは覚えていません。広瀬正さんが急逝されてどれくらいか、1972年だから50年。リアルタイムに同人誌、雑誌掲載と単行本を読んでいたころを思い出した。タイムマシンミステリー傑作選があったら広瀬さんの短編が収録されたでしょう。