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ヴェリーサ日乗

COMPLAN 1:3.5 f=15mm

ショーケース最下段手前に見えるものは唯一フイルムを通したことのないミノックスB型。入手したとき、もうミノックスフイルムはなかった。手にとるだけで楽しめる金属ウイルスの塊のようなカメラです。このサイズに追針式セレン露出計が組み込まれています。

斜めから

COMPLAN 1:3.5 f=15mm_a0169550_15274246.jpeg
たたんだ姿。鎖のところどころの輪は距離の目印。レンズカバーにCOMPLAN 1:3.5 f=15mm とあります。3群4枚のテッサー型のレンズですが、ほぼ無収差とのことです。小倉磐夫さんが「相似形レンズ」現代のカメラとレンズ技術 で、同じ構成のレンズを相似形に縮小すると(焦点距離は短くなる)、解像度が上がる証明をされています。「結論として、相似形のレンズは縮小していくとレーリー限界に含まれる範囲が増加し、ある点からは理想レンズに近い特性をもつに至る(後略)」。コンプランの「実際に測定された解像力は高解像力乾板の限界の値を示した。」だから8x11mmのミノックス判で引き伸ばしても鮮鋭なのか、撮ったことないのでわかりませんが。

上から
COMPLAN 1:3.5 f=15mm_a0169550_15280354.jpeg
追針式ですが、絞りはなく開放(無収差ゆえ)ですからシャッター速度で合わせます。右 追針部、中 シャッター速度、左 距離合せ。右セレン部分を引き出すことでフイルムの巻き取りと同時にシャッターがチャージされます。中と左の前側のボタンがシャッターボタン。押すとジョリッという小さい音がしました。ファインダーにブライトフレームが見えますが、距離に合わせてパララックス(視差)補正もする由。


by ranastacia | 2022-12-27 16:19 | 中古カメラ
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2022年11月にプロフィール後段を閉じて、忘備ともろもろの独り言に。

by ranastacia
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